「TTC」の版間の差分

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(フォント実体)
 
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ファイルの先頭部分に以下のヘッダが記録されている。
 
ファイルの先頭部分に以下のヘッダが記録されている。
  
{| class="wikitable" style="width: 20em;"  
+
{| class="wikitable" style="width: 75%;"  
|+ TTCヘッダ(Version 1)
+
|+ TTCヘッダ
! オフセット || 値 || 説明  
+
!width=100| オフセット
 +
!width=100 | 値 || 説明  
 
|-
 
|-
 
|| 0 || ttcf || TTCであることを示す文字列が固定値で埋め込まれている
 
|| 0 || ttcf || TTCであることを示す文字列が固定値で埋め込まれている
|| 4 || 0x00010000 || TTCのバージョン。32bit整数
 
|| 8 || 32bit整数 || TTCに含むフォントの数
 
|| 12 || 32bit整数(複数) || 各フォントの開始オフセット。TTCに含むフォントの数だけ存在する
 
 
 
{| class="wikitable" style="width: 20em;"
 
|+ TTCヘッダ(Version 2)
 
! オフセット || 値 || 説明
 
 
|-
 
|-
|| 0 || ttcf || TTCであることを示す文字列が固定値で埋め込まれている
 
 
|| 4 || 0x00020000 || TTCのバージョン。32bit整数  
 
|| 4 || 0x00020000 || TTCのバージョン。32bit整数  
 +
|-
 
|| 8 || 32bit整数 || TTCに含むフォントの数
 
|| 8 || 32bit整数 || TTCに含むフォントの数
 +
|-
 
|| 12 || 32bit整数(複数) || 各フォントの開始オフセット。TTCに含むフォントの数だけ存在する
 
|| 12 || 32bit整数(複数) || 各フォントの開始オフセット。TTCに含むフォントの数だけ存在する
 +
|-
 +
!colspan="3"|ここから下はバージョン2で追加
 +
|-
 
|| 12+フォント数*4 || 0x44534947 || 文字列「DSIG」に相当。DSIGテーブルの存在を示している
 
|| 12+フォント数*4 || 0x44534947 || 文字列「DSIG」に相当。DSIGテーブルの存在を示している
 +
|-
 
|| 16+フォント数*4 || 32bit整数 || DSIGテーブルのサイズ(バイト)
 
|| 16+フォント数*4 || 32bit整数 || DSIGテーブルのサイズ(バイト)
|| 20+フォント数*4 || DSIGテーブルへのファイルの先頭からのオフセット(バイト)
+
|-
 +
|| 20+フォント数*4 || 32bit整数|| DSIGテーブルへのファイルの先頭からのオフセット(バイト)
 +
|}
 +
 
 +
ヘッダ長はバージョン1なら16バイト、バージョン2はフォント数により可変になり 16+フォント数*12バイト。
 +
 
 +
= フォント実体 =
 +
TTCヘッダの開始オフセットが指すオフセットから[[OpenTypeフォント]]ファイルが開始する。<br>
 +
TTCからフォントを取り出すには、[[OpenTypeフォント]]の実態にアクセスする必要がある。

2021年10月31日 (日) 14:29時点における最新版

複数のTrueTypeフォントを1ファイルにまとめたファイル形式。

ヘッダ

ファイルの先頭部分に以下のヘッダが記録されている。

TTCヘッダ
オフセット 説明
0 ttcf TTCであることを示す文字列が固定値で埋め込まれている
4 0x00020000 TTCのバージョン。32bit整数
8 32bit整数 TTCに含むフォントの数
12 32bit整数(複数) 各フォントの開始オフセット。TTCに含むフォントの数だけ存在する
ここから下はバージョン2で追加
12+フォント数*4 0x44534947 文字列「DSIG」に相当。DSIGテーブルの存在を示している
16+フォント数*4 32bit整数 DSIGテーブルのサイズ(バイト)
20+フォント数*4 32bit整数 DSIGテーブルへのファイルの先頭からのオフセット(バイト)

ヘッダ長はバージョン1なら16バイト、バージョン2はフォント数により可変になり 16+フォント数*12バイト。

フォント実体

TTCヘッダの開始オフセットが指すオフセットからOpenTypeフォントファイルが開始する。
TTCからフォントを取り出すには、OpenTypeフォントの実態にアクセスする必要がある。